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2012.08.16(Thu)

バイク王 

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2008.04.21(Mon)

「風琴と魚の町」林 芙美子 ~傑作選 

  ひどく爽やかな風景である。
 私は、蓮根の穴の中に辛子(からし)をうんと詰めて揚げた天麩羅(てんぷら)を一つ買った。そうして私は、母とその島を見ながら、一つの天麩羅を分けあって食べた。

……… 中 略 ………

 …… 母は父の鳴らす風琴の音を聞くとうつむいてシュンと鼻をかんだ。私は呆(ぼ)んやり油のついた掌(てのひら)を嘗(な)めていた。
「どら、鼻をこっちい、やってみい」
 母は衿(えり)にかけていた手拭(てぬぐい)を小指の先きに巻いて、私の鼻の穴につっこんだ。
「ほら、こぎゃん、黒うなっとるが」
 母の、手拭を巻いた小指の先きが、椎茸(しいたけ)のように黒くなった。
 町の上には小学校があった。小麦臭(くさ)い風が流れていた。
「こりゃ、まあ、景色のよかとこじゃ」
 手拭でハタハタと髷(まげ)の上の薄い埃(ほこり)を払いながら、眼を細めて、母は海を見た。
 私は蓮根の天麩羅を食うてしまって、雁木(がんぎ)の上の露店(ろてん)で、プチプチ章魚(たこ)の足を揚げている、揚物屋の婆(ばあ)さんの手元を見ていた。

……… 中 略 ………

 遠いところで、父の風琴が風に吹(ふ)かれている。



 これは僕が中学2年生のとき国語の教科書で教わった林芙美子の「風琴と魚の町」の一節です。 行商をしながら町から町へ移り住む生活を続けていたころの尾道での少女時代を描いた自伝的短編。流浪の生活の中で文学に救いを見いだし、やがて国民的作家となってゆく芙美子の原風景を活写している名作です。同じように複雑な事情をかかえて生活をしている人たちへの温かいまなざしも垣間見える作品で、強烈なインパクトがありました。

 ※ 風琴(ふうきん) …… 「手風琴」の略。 アコーディオンのこと。



    林芙美子 「風琴と魚の町」 全文

    林 芙美子 パリ日記
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2008.03.25(Tue)

「トロッコ」芥川龍之介 ~傑作選 

 小田原熱海間に、軽便鉄道敷設(ふせつ)の工事が始まったのは、良平の八つの年だった。良平は毎日村外(はず)れへ、その工事を見物に行った。工事を――といったところが、唯トロッコで土を運搬する――それが面白さに見に行ったのである。
 トロッコの上には土工が二人、土を積んだ後に佇(たたず)んでいる。トロッコは山を下るのだから、人手を借りずに走って来る。煽(あお)るように車台が動いたり、土工の袢天(はんてん)の裾がひらついたり、細い線路がしなったり――良平はそんなけしきを眺めながら、土工になりたいと思う事がある。


 これは僕が中学にあがったとき国語の教科書で教わった芥川龍之介の掌編「トロッコ」の書き出し。作業で乗り降りするトロッコに憧れた8歳の良平が、気のいい2人の土工に出会い一緒にトロッコへ乗り込み、いくつもの勾配を登ったり降りたりする。しかし、いつしか、遠い見知らぬところまでついてきてしまった心細さが、良平の心を占領しはじめる。と、そのとき……。

「われはもう帰んな。おれたちは今日は向う泊りだから」
「あんまり帰りが遅くなるとわれの家でも心配するずら」
 良平は一瞬間呆気(あっけ)にとられた。もうかれこれ暗くなる事、去年の暮母と岩村まで来たが、今日の途(みち)はその三四倍ある事、それを今からたった一人、歩いて帰らなければならない事、――そう云う事が一時にわかったのである。良平は殆ど泣きそうになった。が、泣いても仕方がないと思った。泣いている場合ではないとも思った。彼は若い二人の土工に、取って附けたような御時宜(おじぎ)をすると、どんどん線路伝いに走り出した。

 …… 中 略 ……

 蜜柑畑へ来る頃には、あたりは暗くなる一方だった。「命さえ助かれば――」良平はそう思いながら、辷(すべ)ってもつまずいても走って行った。
 やっと遠い夕闇の中に、村外れの工事場が見えた時、良平は一思いに泣きたくなった。しかしその時もべそはかいたが、とうとう泣かずに駈け続けた。
 彼の村へはいって見ると、もう両側の家家には、電燈の光がさし合っていた。良平はその電燈の光に、頭から汗の湯気の立つのが、彼自身にもはっきりわかった。井戸端に水を汲んでいる女衆(おんなしゅう)や、畑から帰って来る男衆(おとこしゅう)は、良平が喘(あえ)ぎ喘ぎ走るのを見ては、「おいどうしたね?」などと声をかけた。が、彼は無言のまま、雑貨屋だの床屋だの、明るい家の前を走り過ぎた。
 彼の家の門口(かどぐち)へ駈けこんだ時、良平はとうとう大声に、わっと泣き出さずにはいられなかった。その泣き声は彼の周囲へ、一時に父や母を集まらせた。殊(こと)に母は何とか云いながら、良平の体を抱えるようにした。が、良平は手足をもがきながら、啜(すす)り上げ啜り上げ泣き続けた。その声が余り激しかったせいか、近所の女衆も三四人、薄暗い門口へ集って来た。父母は勿論その人たちは、口口に彼の泣く訣(わけ)を尋ねた。しかし彼は何と云われても泣き立てるより外に仕方がなかった。あの遠い路を駈け通して来た、今までの心細さをふり返ると、いくら大声に泣き続けても、足りない気もちに迫られながら、…………


 少年時代に経験する目新しいものへの強い好奇心や憧れ。しかしそれを手に入れたと思った瞬間、ふいに打ちのめされてしまう現実。ふって湧いた心細さと絶望感、不安、恐怖心といった、少年期特有の心理状態を短い枚数で見事に描き出した一作。(この作品は友人の実話をもとに作られたと記憶しています)

 ほかの芥川作品では、コンプレックスと人間心理の不条理な関係をブラック風味のユーモアで描いた「鼻」(師である夏目漱石が激賞した作品)や、お釈迦様が天上界の蓮池から地獄であえぐ罪人カンダタに垂らした1本の蜘蛛の糸が、そのエゴイズムゆえ彼をふたたび地獄へと突き落としてしまう「蜘蛛の糸」、地震・火事・飢饉で荒廃した京都市中で途方に暮れる下人が、生活の糧を得るため死人の髪を抜く老婆を、今度は自分が生活の糧を得るために襲い、衣服をはぎ取って闇に消える「羅生門」(「今昔物語」を題材にして生まれた作品) …などがお奨めです。


   「トロッコ」芥川龍之介 青空文庫
   芥川龍之介 - ウラ・アオゾラブンコ
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2008.03.25(Tue)

「夜長姫と耳男」坂口安吾 ~傑作選  

 オレの親方はヒダ随一の名人とうたわれたタクミであったが、夜長の長者に招かれたのは、老病で死期の近づいた時だった。親方は身代りにオレをスイセンして、
「これはまだ二十の若者だが、小さいガキのころからオレの膝元に育ち、特に仕込んだわけでもないが、オレが工夫の骨法は大過なく会得している奴です。五十年仕込んでも、ダメの奴はダメのものさ。青笠(アオガサ)や古釜(フルカマ)にくらべると巧者ではないかも知れぬが、力のこもった仕事をしますよ。宮を造ればツギ手や仕口にオレも気附かぬ工夫を編みだしたこともあるし、仏像を刻めば、これが小僧の作かと訝かしく思われるほど深いイノチを現します。オレが病気のために余儀なく此奴を代理に差出すわけではなくて、青笠や古釜と技を競って劣るまいとオレが見込んで差出すものと心得て下さるように」
 きいていてオレが呆れてただ目をまるくせずにいられなかったほどの過分の言葉であった。


 これは「夜長姫と耳男」の書き出し。飛騨地方を旅行したことで生まれた安吾の異色作の1つ。アナマロ、青ガサ、フル釜、チイサガマなど、ユニークな名が続々登場。天真爛漫な夜長姫の秘める残酷さに、耳を斬り落とされても一心不乱に冥府魔道を超えんとするミロク像を作りつづける飛騨のタクミ耳男(ミミオ)のいちずな魂が立ち向かう。同系の「桜の森の満開の下」より寓話性の強い作品。

 ほかの作品では [小説]=「黒谷村」「アンゴウ」「紫大納言」「白痴」「桜の森の満開の下」「不連続殺人事件」/[評論]=「不良少年とキリスト」「教祖の文学」「デカダン文学論」/[エッセイ]=「風と光と二十歳の私と」「真珠」「小さな山羊の記録」 …などもお奨めです。

   「夜長姫と耳男」坂口安吾 青空文庫
   坂口安吾 - ウラ・アオゾラブンコ
   坂口安吾の世界~洋書仕様「桜の森の満開の下」
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2008.03.24(Mon)

「六白金星」織田作之助 ~傑作選 

 楢雄は生れつき頭が悪く、近眼で、何をさせても鈍臭い子供だつたが、ただ一つ蠅を獲るのが巧くて、心の寂しい時は蠅を獲つた。蠅といふ奴は横と上は見えるが、正面は見えぬ故、真つ直ぐ手を持つて行けばいいのだと言ひながら、あつといふ間に掌の中へ一匹入れてしまふと、それで心が慰まるらしく、またその鮮かさをひそかに自慢にしてゐるらしく、それが一層楢雄を頭の悪いしよんぼりした子供に見せてゐた。ふと哀れで、だから人がつい名人だと乗せてやると、もうわれを忘れて日が暮れても蠅獲りをやめようともせず、夕闇の中でしきりに眼鏡の位置を直しながらそこら中睨み廻し、その根気の良さはふと狂気めいてゐた。

 これは「六白金星」の書き出し。秀才の兄にくらべ何をやってもどんくさいが個性の強い楢雄(ならお)の孤軍奮闘ぶりを、天才・織田作之助のユーモラスでシャープな筆が活写する逸品。ほかでは代表作「夫婦善哉」や、しぶい才気が光る中編「世相」、死んだ一代をめぐって京都の競馬場から小倉の競馬場へと流れてゆく2人の男のアヤを謎解きのように描いた名作「競馬」などもお奨めです。


   「六白金星」 織田作之助 青空文庫
   織田作之助 - ウラ・アオゾラブンコ
EDIT  |  23:40 |  CM 文庫 ............  | Top↑
2008.01.28(Mon)

無線芸あばよ!あり 柳沢慎吾の新CM DHC栗駒深層水 

「ちょっとそこのかまいたち。いやいやおまえたち」で始まる柳沢慎吾の新CM。DHC栗駒深層水「ドッキリ取り調べ・女子高生編」。役どころは刑事。とくれば無線芸。そしてあばよ。 ……お約束のあと、ケータイではなく電話ボックスに入る刑事・慎吾。画面左下には「つづく」の文字。

 CM本編よりおもしろいメイキング映像「太陽にあばよ!」も視聴できます。
 ロケ地は東京の阿佐ヶ谷駅北口(ほか。


   飲めばわかる水、飲めば分かる水、DHC栗駒深層水

テーマ : CM - ジャンル : テレビ・ラジオ

EDIT  |  17:45 |  CM 文庫 ............  | Top↑
2008.01.05(Sat)

マツキヨのCMでKATが歌うルー語的「ナゴリユキ」 

 なんか見覚えのある顔だなあ、というのが初めてCMを見たときの印象。リリィの若い頃に似てるのかな。モデル顔でもあるけど。でもだれ?

 名前はKAT(キャット)。ニュージーランド人の父と日本人の母を持つシンガー・ソングライター。活動の拠点を東京へ移し、昨年秋にメジャーデビュー。2006~2007年続けてロックフェスティバル「SUMMER SONIC」に出演。春には新作をリリース予定。

 幼いころ、母親の持っていたイルカのLIVEテープを聴いてシンガーを志した、というエピソードを裏付けるように、CMで歌っているのはイルカの「なごり雪」(作詞作曲は伊勢正三)のカバー「ナゴリユキ」。歌詞は、英語と日本語のミックス。それもルー語的ミックスで、「季節外れの snowflakes begin to fall(雪が降ってる)」というぐあい。  8歳で作詞作曲を始め、14歳で初エントリーしたミュージックコンペティション「Rock Quest」では、オークランドエリアの作詞部門でグランプリを受賞するなど、素地は十分。詳しい情報、楽曲については、下記のサイトをご覧ください。

 ※マツキヨのサイトにCMのページが用意されている(Windows Media Player)のですが、どうもうまく再生されません。でも曲はYahoo動画でPV試聴できます。

       話題のCM美女は誰? マツモトキヨシ

   KAT avex OFFICIAL WEBSITE
   Yahoo!動画 - 音楽 - KAT スペシャル
   もしもアヴリルが日本人ならこんな感じ?

テーマ : CM - ジャンル : テレビ・ラジオ

EDIT  |  16:21 |  CM 文庫 ............  | Top↑
2007.12.31(Mon)

東京ガスのCM 「床暖房・静かな暖房」篇  

 妻夫木くんを起用した東京ガスのCMはバージョンが多く、周期的にリニューアルされるので、1本にしぼりずらいシリーズが多いのですが、現在オンエアされている麻生祐未さん共演の床暖房のCMは、ちょっと面白い劇中劇仕立てです。

 和室風の板の間で、麻生祐未さん扮する和服姿の女性をかたわらに、やや緊張ぎみの妻夫木くんが、床暖房の心地よさにふれ「陽だまりのような暖かさだなあ」とかいいながら、何とか会話をつなごうと、ひそかに汗をかいています。

  (タイミングを見計らって)
 妻夫木 「で、家庭教師って、誰の勉強を教えればいいんですかね?」
 麻 生 「わたし。 …… じゃ、いけませんか?」
 妻夫木 「えっ !? あ、」

  一瞬、場の空気が色めき立って ……。
  と、そのとき、素っ頓狂な女性の声でアナウンスが。

 係 員 「以上で、ガスの床暖房つけたなら! の上演を終了しまーす。次回は4時からになりまーす」

 2人は住宅展示場の営業用イベントとして設定された舞台でお芝居をしていた、というわけです。 ちなみに、バスガイド風の女性係員(ナレーター)に扮しているのは、ミス東大の八田亜矢子さん。劇との落差がすごい。


   東京ガス CM
   八田亜矢子のオフィシャルブログ(参考)

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EDIT  |  20:43 |  CM 文庫 ............  | Top↑
2007.12.24(Mon)

ANAのCM バースデーケーキ篇 

 遠距離恋愛をはぐくんでいる若いカップル。 今日は彼女の誕生日。彼女は部屋でケーキを用意して、ヒコーキに乗ってやってくる彼を待っています……。

 透明感のある伸びやかな井上陽水のヴォーカル(「新しいラプソディー」)をバックに、 うたたねをしている彼女のもとへ、小さなヒコーキがじょじょに高度をさげながら降りてゆく作りが、なかなかかわいらしい。


      ANA Fan(ANAが発信する様々なメディア情報)

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EDIT  |  02:01 |  CM 文庫 ............  | Top↑
2007.12.13(Thu)

# カバくんといっしょにガラガラしよう ...イソジンのCM 

 インフルエンザ流行の季節になってきました。こまめのうがいは予防の基本。カバくんの登場するイソジンもまたうがい薬の定番。

 うえを向いてガラガラして……、あたたかくして休みましょう。

 ところで、CMをみているとクレイアニメーションの動きとよく似ていますよね。 やはりカバくんの場合も、すこしづつ動かしながら1コマ1コマ撮影してゆくいわゆる「コマ撮り」で、30秒のCMを作るのにおよそ「900コマ」が必要なのだそうです。 ……なわけで、1カットを撮影するのに3時間~4時間ほどかかったとか。

 それからカバくんの素材ですが、これはハリウッドで使われている人肌のように柔らかい特殊ラバーを使用しているんだそうです。 そして、この素材に加えて、内部には、なんと関節がいっぱい! 細工も緻密ですねえ。 しかも、カバくんの着ているセーターは、実際に職人さんが編んだ手編みのセーター! 制作スタッフの熱意が伝わってきます。


    ::::: 明治製菓 イソジン :::::

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2007.12.06(Thu)

グンゼのCMでよみがえる 探偵 松田優作 

よみがえった松田優作
 来年20回忌を迎える松田優作。
 「蘇える金狼」 「野獣死すべし」など大藪春彦のハードボイルド作品や、ジョー山中の主題歌でも人気を呼んだ森村誠一原作の「人間の証明」、森田芳光(「椿三十郎」の監督)とのコンビでホームコメディの新境地を拓いた「家族ゲーム」。
 泉鏡花の怪奇幻想譚を映像化した鈴木清順監督の異色作「陽炎座」、さらには遺作「ブラック・レイン」にいたるまで、スクリーンの世界で幅ひろい活躍をみせ、テレビドラマ「探偵物語」では、コミカルな優作カラーで見事な “探偵・工藤俊作 像” をつくりあげました。

 今回、下着メーカーグンゼがCMに起用したのはそのなかの「探偵物語」。 いずれもコミカルさと早いテンポのセリフまわしを生かした演出で、下着研究員と共演するものなど4編。 松田優作のCM出演は、話題を呼んだ缶コーヒーのCM以来7年ぶり。

ニュース 永遠に受け継がれていく松田優作…新CMで存在感(ZAKZAK)

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  |丸の内ハウス探偵物語|工藤俊作があの街で蘇える 12/3~12/9

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新番組予告 / 探偵物語

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