2009.01.30(Fri)

いちめんの銀世界~北海道・冬 

 
 この時期になると毎年思い出すのが、学生のころ2月から3月にかけて旅行した冬の北海道。ちょうどそのころは道東(北海道の東部)に何人か知り合いがいたので、それらの人たちをめざして行った前々年の夏につづいての旅行でした。

 北見を拠点にして、屈斜路湖、網走、斜里、ウトロ(宇登呂・知床)、中標津、野付半島などを回ったのですが、知床半島の南に位置する根室海峡に面した野付半島を訪れたときには、すぐ真向いに見える国後(クナシリ)島があまりに近いのでびっくりしました。夏場なら泳いでもいけそうな気がするくらいの近さなので、行った人ならだれでもそう思うと思いますが、ロシアとの領土問題、……なんとかしてほしいものだとつくづく思いました。

 知床半島の北側にあるオホーツク海に面した町ウトロには、水産庁管轄下のサケ・マス孵化場で働いている人がいたので訪ねてゆき、スノーモビルに乗せてもらったり、接岸したごつい流氷に飛び乗ってみたり、秘湯の温泉に入れてもらったり、とても楽しい数日間を過ごさせてもらいました。

 旅の終盤になると、北見を夜行列車で発ち、旭川を経由して、最北端の稚内・宗谷岬まで一気に北上。人っ子ひとりいない、360度みわたすかぎりいちめんの銀世界。流氷に埋め尽くされた海のむこうには、サハリン(樺太)がど~んと横たわっていました。国後ほどではありませんが、こちらもかなり間近な距離です。

 ps:土間のある北見の古い靴の修理屋さんでブーツに滑り止めを打ってもらったのですが、-10℃ ~ -20℃(夜間)のアイスバーンではさすがに歯が立ちませんでしたね。…… 函館、札幌、旭川が「雪のまち」なら、北見、網走、知床などは「氷のまち」という感じです。

 北見観光協会ホームページ
 オホーツク圏観光連盟公式ホームページ
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2009.01.01(Thu)

今宵みる夢 



 元旦の白昼に鳥現われむ今宵みる夢告げて去りしや


歌集「演戯絵巻」より


 紅白にも、裏番組にも、カウントダウンにも関心がなく、年賀状もださず、黙然と、送り、迎える、大みそかと新年。朝陽(あさひ)が昇るのはなにも元日にかぎったことではなく、太陽は、日々、顔をだし、地球に新たな軌道を描いている。いわば毎日が初日の出 ……。

 と、そんなことを考えていた明け方、ふと、美食倶楽部を立ち上げた才人のことが脳裏に浮かびました。

 みずからつくった料亭を、みずからのワンマンさにより追われた北大路魯山人。究極の美と美食を追求した果てに行き着いたのは、子どものような素直さを持ち、自然の摂理にさからわない、淡々として、慾のない世界。最晩年にのこした魯山人の言葉。

 ― わたしは山鳥やまどりのように生きたい。
     太陽とともにめざめ、日が沈んで眠る山鳥のように。

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