2008.02.03(Sun)

土佐っ子もいるニタリクジラ  

 土佐湾に現れる、ながっぽそいスマートなニタリクジラ。おとなで体調14メートルほど。

 地元では民謡のよさこい節に「池にすむクジラ」(池=土佐湾)と歌われるほど、とても身近な存在。しかもカツオの群れを伴っているので、漁師さんにとってはありがたい相棒でもあります。先日の「ダーウィンが来た!」は、そんなニタリクジラの人なつこい生態をウォッチングしました。

  ニタリクジラとカツオ 

 ニタリクジラと仲良く船体を並べてカツオの1本釣りを始める土佐の漁船。これはニタリクジラの周囲にカツオの群れがいるからなのですが、これにはひじょうに面白いカラクリがあるんです。

 ニタリクジラは通常、小魚の群れ(フィッシュボール)を丸呑みします。ところが単独で群れを追っても、その群れをうまくキャッチできないんですね。そこでニタリクジラと行動を共にしているカツオの出番、となります。カツオがなぜニタリクジラと行動を共にしているかというと、天敵などの危険から身を守ることができるから。

 で、小魚の大群(番組ではイワシでした)に出くわすと、ニタリクジラのおなかの下に隠れていたカツオの群れがいっせいに、エサとなる小魚に襲いかかるわけです。小魚の大群は、あちこちからカツオに追いまわされて、右往左往します。その逃げ回る動きのタイミングを見計らって、カタマリごと一網打尽的にバグっと一呑みにするのがニタリクジラ。そして追い打ちをかけるように、カツオの群れが、瞬間的にはじきだされた小魚たちに襲いかかる、というわけです。

 このカラクリ(生態)を生かして漁師さんたちは、ニタリクジラのそばに船を横付けして、身辺にひそんでいるカツオの群れを1本釣りで狙うんですね。

 ニタリクジラの繁殖活動 

 いつしか10頭ほどのオスの群れが一堂に集まり、競争をはじめました。どうやら速さを競っているようす。ときどき白いおなかを見せて、大きさも競っているようでした。やがてこの競争で数頭が脱落。残りが3頭になりました。

 すると今度は、三角形を描くように並んでいたうちの1頭が、ふいに潜りはじめました。それを追うように、残りの2頭も次々に海の中に潜ってゆきます。一定の深さに達すると、水面で行ったのと同じ競争をふたたび開始。最終的に、海中に残った1頭が勝者となり、海面へ浮上。

 この勝者となった1頭がメスを呼び寄せ、そのまま繁殖活動に入っていくということでした。これまでは他のクジラ同様、ニタリクジラも出産・子育ての過程では海水温の高い南の海へ移動し、回遊すると考えられてきましたが、調査によると、土佐湾で生まれ一生を過ごすニタリクジラがいるらしいことが、分かってきたそうです。子どものニタリクジラが生活できる海水温を「土佐湾はぎりぎりキープしている」-というのが、その根拠となっているようです。


   ダーウィンが来た!第88回「土佐のクジラは池にすむ!?」
スポンサーサイト

テーマ : TV番組 - ジャンル : テレビ・ラジオ

EDIT  |  21:48 |  番 組 ................  | Top↑
 | BLOGTOP |