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2008.08.03(Sun)

欲望という名の自転車 


  昔々よんだ童話にこんな話がありました。

 ある日まちを統治している王様が、高価な宝石のいっぱい入った壺に手を入れて中のモノを取り出そうとしたところ、手が抜けなくなってしまいました。王様も取り巻きの人たちも真っ青になっておおあわて。しかしあらゆる方法を試してみましたが、どうしても壺から手が抜けません。壺を壊すにも壺じたいがたいへん高価なもの。さてどうしたもの
か。みんな途方に暮れてしまいました。

 そこで城内の知恵者が一案を講じ、まちへオフレを出すことにしました。「壺を壊さないで見事王様の手を壺から取り出せたら山ほどの褒美をつかわす」と。

 このオフレを見て城下のまちからは、毎日たくさんの人たちがホービ目当てに押しかけました。でも実際にやってみると、どれ一つ壺を壊さないで手を取り出す方法はありませんでした。やがてお城へ上がろうとする者もいなくなり、城内でも壺を壊すしかないと諦めかけていたところへ、一人の青年がポツンとやってきました。訊くと昨夜、3年間の修行から戻ったばかりという若い石工(いしく)でした。お城の者たちは誰も期待していませんでしたが、王様が最後のひとりとしようというので王様の前に通したわけです。
「壺を壊さないというのが条件だからな」
 王様はどうせできまい、という表情で念を押しました。
「はい承知しております。」
 若い石工は春風のような笑みを浮かべていいました。
「王様。壺の中で握りしめている手をひろげてみてください」
 そこにいた全員がキョトンとしました。ところが、いわれるままに、王様が壺の中で手をひろげてみると、あれほど抜けなかった手がするりと抜けたのです。

 …… 王様は欲張りすぎて、てのひらいっぱいに宝石を握りしめていたため、壺から手が抜けなかったのです。若い石工は抱えきれないほどのホービをもらい、お城をあとにしたのでした。



 後 記)
 欲望にもさまざまなものがありますが、いずれの場合においてもあまり欲をかかず、ほどほどの謙虚なところで折り合いをつけて日々すごしてゆくのが、無用な摩擦や思い悩みを生まず、すらすらゆくコツのようです。
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