2008.07.09(Wed)

大学ノートから③ 

 はじめに)

 1993年~2000年までの間にテーマを設けず自由に綴った6冊の大学ノートから拾いあげたものを載せてみます。
 あるときはみずからの勉強のための覚え書きとして、あるときは日々の呟きや思いを記す日記として、またあるときは小説のネタ帳や詩の草稿として、おりおりに書き留めていったものです。掲載するにあたって、若干、表現の推敲を要するものもありますが、すべてのフレーズを比喩としてお読みいただければその点も杞憂に終わるだろうと考え、冒頭にこの断り書きを置くことにしました。



 ●おそるべき才能を持った人たちが、次々に埋もれてゆく。

 ●少年アグバよ。あなたがヨーロッパへひろめた駿馬ゴドルフィンの血が、数百年
 という歳月を経た今でも世界中で活躍しています。

 ●砂時計の砂のように、時間(とき)は容赦なくてのひらのすきまから、サラサラ
 とこぼれ落ちてゆく。
 「待ってくれ!」
 声をからして叫んでも、時間は容赦なく過ぎてゆく。
 無情だ。だから人は祈るのだろう。

 ●人はそれぞれ自分の価値観、自分の言葉・表現力を獲得し、いつでもそれを発言
 しうるように準備しておく必要がある。そのためには日頃から、できるだけ、感情
 よりも客観性を優先して、何事も考える習慣を身につけなければならないだろう。

  …… すべてはそこからはじまる。

 ●からだじゅうが疼いている。すべてのことがいかんともしがたいから、疼いてい
 るのか。 …… なにもみえない。

 ●おいらのとおくを見つめる視線のさきにあるもの。それは砂漠の国。そこから垂
 直に宇宙のかなたへ。

 ●実践でいかせなければ、頭がいいとはいえない。

 ●ああ、ゆとりがほしいなあ。おおぞらを悠然と旋回する鳥のように ……。

 ●さむい。 さむい。 さむい。 なにもかもが、さむざむとしている。

 ●涙の数だけ強くなれるほど、人は強くかしこいだろうか?

 ●世間ではあたりまえでも、おれにはあたりまえじゃないことが山ほどある。

 ●実験映画のためのシナリオ草稿

  陸上競技場のフィールド。
  マッチョな槍投げの選手が助走をつけ、ふりしぼった声とともに、青々とした空
  へ向けて槍を投げる。
  アップで映しだされる、めらめらと燃えたぎる太陽。
  投げられた槍はその太陽のなかに消えてゆく。

  黒い棺をかついでゆく葬列。
  膨らんだ妊婦のむきだしの腹。
  潮騒の音と銃声。そして鴉。

 ●きのうからきょう、きょうからあすへ。
 その一貫した時間の奔流のなかで、ヒトは毎日考える葦になる。

 ●変化速度の早い現代にあって、いまやテツガクというシロモノは故事ですナ。
 故事。事故ではありません。故事です。 …… 哲学するゆとりもない時代。
 でも戦争をするゆとりはあるのだ。

 ●虚数ライフ
  ― 平方しても負になる理論上の数…「虚数」。(虚数=i, i2=-1)
 人の生きてゆく過程は、必ずしも級数的に加算されるとはかぎらない。
 そこに想像力の存在価値もある。
 しかし、うかうかしていると、虚数のまま人生が終わってしまいそうだ。


大学ノートvol.1~vol.6(1993~2000)から。
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